若さま侍捕物手帖 人魚鬼(にんぎょき)
徳間文庫
発売日 2009年2月15日(2月6日購入)
ISBN 978-4-19-892932-9
価格:952円+消費税
年のころは三十四、五。一寸見は浪人者。なぜだか“若さま”と呼ばれるている。居候(いそうろう)をきめこんでいる大川端の船宿『喜仙(きせん)』の二階座敷の床柱を背に立膝(たてひざ)で左懐手、この船宿のひとり娘、十九になるおいとを相手に剣菱(けんびし)を楽しんでいる。この正体不明の若さま侍、なぜか捕物の謎解きには天才的な才能がある。そこで、御用聞きの遠州屋小吉が手に負えない難事件を持ち込んできては……。という五大捕物帳に数えられるお馴染の「若さま侍捕物手帖」。城昌幸の代表的なシリーズである。
今回、徳間から出版された「人魚鬼」は、1956年に大日本雄弁会講談社(現・講談社)から出版されて以来のもので、新しいと言っても元は親父が生れた頃の本である。他の捕物帳が比較的、活字として流通しているのに較べ、城の“若さま侍”は、ほとんど流通していないのでとても有難い。
また、このシリーズは殆どが20ページ程度の掌編であるのに較べ、700ページにも及ぶ大長篇。中心となるのは、新陰流の達人・小森新太郎、辰巳の羽織芸者おさい、丹羽篠山六万石青山家医師・江川了巴、絶世の美女・うつぼ姫。なかなか“若さま”が出てこない……
- 目次
- 人魚鬼
- 闇
(やみ)勝負 - 二千五百石
- うつぼ姫
- 用心棒
- 辰巳芸者
- 娘買い
- 女ごころ
- 人魚島
- 岐
(わか)れ道 - 宿命
- 波の上
- 八百姫明神
(やおひめみょうじん) - 春宵千金
(しゅんしょうせんきん) - 狐
(きつね)と狸(たぬき) - 唐人
(とうじん)服 - たくらみ
- 東海道
- 影送り
- 闇
-
- 旅は道づれ
- 襲撃
- 擦
(す)れ違い - ニ転三転
- 姫守り
- 汐待ち
- 闇道中
- 姫盗人
(ひめぬすっと) - 雲水
(うんすい)ごろも - 第三の人
- 京屋敷
- 乱れ雲
- めくらまし
- 人落し
- 悲願血願
- 西院
(さいいん)の経蔵(きょうぐら) - 修羅道
(しゅらどう) - 土産話
(みやげばなし)
- 人魚鬼
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